シャノワールの挿絵 ジャーナル ル・シャ・ノワール 新聞「黒猫」その2

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    初期のシャ・ノワールを語る上で欠かせない画家アドルフ・ウィレット(1857年〜1926年)
    まずは彼の有名な挿絵を紹介します。

    この絵が「ピエロ・ファミスト」訳すると「ふざけたピエロ」という作品で、1882年3月18日発行の第10号に掲載された最初の挿絵です。この絵は人気を博し他にも

    ピエロ・アムール(恋するピエロ)や

    見開きでも掲載されています。

    このピエロはウィレットの代名詞にもなり、

    上の絵のようにロートレックもウィレットのピエロを書いています。
    この絵はウィレットが作った雑誌の表紙をロートレックが描いたものです。

    また、他の画家もシャノワールの思い出としてこんな絵を書いています。

    右のピエロがウィレット 左のネコがスタンラン その間で偉そうに椅子に座っているのがサリだと思われます。

    最後に僕がウィレットの中で一番好きな絵を紹介します。

     それがこのParce, Domine, parce populo tuo/ne in aeternum irascaris nobi

    という作品。パリのモンマルトル美術館に飾ってある油絵で、実際のシャノアールでもかかっており、シャノワールが移転するときこの絵を担いで引っ越しをしたともいわれているほどシャノワールを代表する絵です。

    もちろん列の先頭にピエロがいます。そして右には黒猫もいます。

    それでは今回はこのへんで〜

     


    ジャーナル ル・シャ・ノワール 新聞「黒猫」その1

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      シャノワールといえばこの絵が一番有名ですが


      実はもう一つ有名な絵があります。きっと当時のパリではシャノワールといえばこの絵だったはずです。
      (上の有名な絵は閉店の1年前に作られた地方巡業のポスターなので)

      それは

      これ!見たことありますか?

      この絵はキャバレー「黒猫」が開店した1882年から1897年まで毎週土曜日に発行されていた機関紙です。上は絵の部分の拡大図でしたが全体像です。



      全8ページからなり、中に大体1枚の挿絵が入りました。この挿絵を描いて有名になったのがアドルフ・ウィレットのピエロやスタンランのネコになります。またこの新聞が発行された当初は挿絵を画家に憧れていた、オーナーのロドルフ・サリ自身も書いています。

      次からは、中の代表的な挿絵を紹介していきますので楽しみにしていてください。
       


      「ムルロ工房と 20 世紀の巨匠たち〜パリが愛したリトグラフ」を見てきました!

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        DIC川村 記念美術館で 2015年4月4日(土)〜2015年5月12日(火)まで開催されている、「ムルロ工房と 20 世紀の巨匠たち〜パリが愛したリトグラフ」を見てきました。



        ムルロ工房とは、ロートレックやミュシャが活躍していた時代よりも少し後の1920年以降特に1950年頃に数々の版画を作り出した印刷所です。

        パンフレットにも書かれている通り、シャガールやピカソそしてマティスなど日本人にもなじみの深い作家の作品を数多く世に出しました。

        一方でロートレックたちの時代には、アンクール社やシェイクス社。ミュシャではシュンプノア社などが有名です。

        今回この展示を見に行った最大の理由は、リトグラフの印刷機を見るためです!!

        ※この写真はイメージで実際に美術館で展示してあるものは違います。

        これが印刷機になります。

        石版は見る機会があっても、印刷機は滅多に観ることができないので、大チャンスです。

        また、展示でもムルロ工房以前のポスターも展示してあり、ロートレックやスタンランそしてボナール、さらに前のドラクロワの「ゲーテ」なども展示されていました。

        そして、出口というか入口というか会場の横ではリトグラフの作り方のビデオが流れており大変参考になります。

        この辺は、印刷会社の美術館というところを感じさせます。

        あとお庭もきれいで、平日にいったのですが、レストランは大混雑で入れませんでした。

        車でしか行けないような場所ですが大人気

        でも12日までなのでお早目に。

        今は、箱根でミュシャ・ラリック展、堺市ではミュシャ美術館がリニューアルと全国で開催しており、機会があれば行ってみたいと思います。

        ではでは、また。
         


        ジャンヌ・アヴリル  絵と写真で見る女優・俳優たち

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          今日は、ジャンヌ・アヴリルについてです。

          ジャンヌ・アヴリルとは、ムーラン・ルージュでも活躍したダンサーで、2001年の映画「ムーラン・ルージュ」でニコールキッドマンが演じたサティーンのモデルともいわれています。


          1868年―1943年 75

           

          ドゥミ・モンデーヌ(高級娼婦)の母親とイタリア貴族の間に生まれる。貧困な少女時代を過ごし、ムーラン・ルージュのダンサーとなる。

           

          しかしジュンヌは独立して一人で踊るのをこのみ、他のダンスホールやカフェ・コンセールに出演する。

          映画とは違い、1911年に画家のモーリス・ビルスと結婚しています。


          ここから2枚は絵と写真の比較です!


           1番といってもいいほど有名な絵 1893年のロートレックの作品

            絵と同じポーズをとるジャンヌ・アヴリルの写真

            1899年のロートレックが描いたポスター
            同じポーズをとるジャンヌ・アヴリルの写真



          次は有名なポスターの紹介!!

           日本でも大人気な、ロートレックが描くディヴァン・ジャポネ 手前に座っている女性がジャンヌ・アヴリルです。

           1893年  レスタンプ・オリジナルの表紙 
           1896年 エグランティーヌ一座  一番奥がジャンヌ・アヴリル

              実際のエグランティーヌ一座 左端がジャンヌ・アヴリル

          以上は有名な絵で、次の絵を知ってたら、かなりのロートレックマニアです。

           1893年 ロートレックとイベルスの連作「カフェ・コンセール」の1枚

          あと、ロートレックは油絵も描いていますが、それはまた別の機会に。

          ではでは、また〜次の記事までお待ちください!

          おまけの1枚
           ジャンヌ・アヴリルの夫 モーリス・ビルスの描いた絵です。

           


          絵と写真で見る女優・俳優たち

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            19世紀末から20世紀かけて活躍したポスター作家たち。いままで、字が主体のポスターから絵が主体のカラーポスターに移り変わっていった時代でもあります

            彼らポスター作家が描いたのは、風景ではなく、人。それも、女優や俳優、そして娼婦たちなどです。

            これからのブログでは、その時代描かれている人々を、絵と写真で紹介していきます。

            近代ポスターは、ジュール・シェレより始まります。

            ただしこのポスターの父であるシェレは、あまり決まったモデルがない。というよりは、むしろ常に同じような女性を描きます。
            (目が細く、同じ髪型、服の色は黄色が多くたまに赤,そして背景に青など)

            しばし、このシェレ風ともいわれるこの様式は一世を風靡し、またたくまに広がっていきます。

            以下にシェレの有名な絵を載せますので比較してみてください。




            それから何十年かして、ロートレックやミュシャなどという、有名な女優・俳優を描き、またその人を主役としたポスターが誕生し、時代は変わっていきます。

            それでは、次回より有名な女優や俳優を紹介していきます。

            トップバッターはジャンヌ・アブリ

            お楽しみに〜(^^♪


             


            日本でロートレックを見る!! 竹久夢二とロートレック

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              パリでロートレックを見る!を書いてる途中ですが、今、日本でもロートレックが見れます!!

              なので、さっそく行ってきました!

              それは、


              竹久夢二展です。竹久夢二生誕130年の記念展示で、9月26日〜10月6日まで日本橋高島屋で開催しています。

              ほとんど、竹久夢二の作品ですが、あなどるなかれ、ロートレックのメインの作品はほとんど見れます。

              以下羅列

              ムーラン・ルージュ ラグリュ  ディヴァン・ジャポネ  サロン・デ・サン アンバサドォールのアリスティッドブリュアン  メイ・ミルトン  エグランティーヌ一座 コンフェッティ ルヴ・ブランシュ などなど、後10点ぐらいあります。

              スタンランのル・シャ・ノワールとミュシャのJOBもあり、かなり充実した内容ですので、時間のある方はぜひ!!

              もし、日本橋高島屋を見逃しても、このあと横浜の高島屋でも開催するそうです。

               


              キャバレー<黒猫 シャ・ノワール>  「ル・シャ・ノワール」その3

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                キャバレー<黒猫 シャ・ノワール> 「ル・シャ・ノワール」その3

                 

                前回前々回と「ル・シャ・ノワール」のポスターについて書いてきました。今回はこのポスターを発行したお店キャバレー<黒猫 シャ・ノワール>について書いていきます。

                キャバレー<黒猫 シャノワール>は、酒造メーカーの息子で画家でもあり、ボヘミアンであった、ロドルフ・サリが1881年にモンマルトルの丘に作った酒場、今でいう飲み屋。場所のモンマルトルとは、パリの北のある丘というか山みたいなところで、映画アメリの舞台にもなったところです。もともとモンマルトルとは、敬虔な修道僧が入植し、「殉教の丘」モンス・マルティロムからきています。これが18世紀には場末の色町となり、貧しい芸術家などが集まるようになりました。いまでもエロティズム博物館や怪しいお店はけっこうあります。。。あとミサンガ売りも多いです。特にサクレクール周辺。。。

                このモンマルトルのロシュシュアール通り84番地に芸術家のための酒場を作り自分の実家の酒を売っていたのがシャ・ノワールの始まりです。店名はエドガー・アラン・ポーの小説「黒猫」からとったと言われ、アリスティッド・ブリュアンなどが歌い、大盛況したそうです。ですが、この通りはモンマルトルのメイン通りでもあるので、地元の顔役などに疎まれ追い出されます。(ロシュシュアール通りとは今もムーランルージュのある通りです。)

                追い出されたサリは、1885年にヴィクトル・マセ通りに規模も大きく3階建てで大々的にオープンしました。
                 

                ヴィクトル・マセ通りのシャ・ノワール

                ヴィクトル・マセ通りはロシュシュアール通りからも近く、(1,2本裏の通りになります)、引っ越しオープンの時はとても賑わったそうです。ここから10年間このシャ・ノワールがパリの有名な社交場として全盛を誇ります。

                しかしこの後1896年頃から経営が悪化し、キャバレー「シャ・ノワール」の芸人を、フランスの地方や海外に巡業させます。
                この地方巡業の広告が、スタンランの有名な黒猫のポスターです。色々な所で巡業したため、ポスターが演目が描かれていたり、今夜など、様々なパターンがあります。その図を見たい方は前回の記事を見てください。

                しかも1年後の1897年にはロドルフ・サリも亡くなり、シャ・ノワールは閉店しました。


                ここまで説明してきましたが、実はあのポスターは最初からお店の看板だったわけではなく、地方巡業のポスターだったのです。僕も最初はお店の看板だと思っていました。(ヴィクトリアアルバート美術館の説明だと、このネコはお店の壁に書かれていたみたいですが。)

                あれ、でもパターンA3は違くない?再開って書いてあるし?
                そうなんです、あれだけが、お店そのものの広告で、街中に貼るポスターと、宣伝に配る用のチラシの2種類が存在しています。

                いままで、ル・シャ・ノワールについて書いてきましたが、この絵はほんとに好きな絵で3種類持っていますが、そのうち2つは、キャバレー<黒猫>のオーナーであるロドルフ・サリの子孫から譲り受けた大切なものです。

                いつか展示する機会があれば展示したいと思いますので、楽しみにしていてください!!



                 

                ブログ連載「ル・シャ・ノワール」(黒猫) 目次

                 

                看板のネコ「ル・シャ・ノワール」その

                5種類の「シャ・ノワール」 「ル・シャ・ノワール」その

                キャバレー<黒猫 シャ・ノワール>  「ル・シャ・ノワール」その

                ジャーナル ル・シャ・ノワール 新聞「黒猫」その1

                シャノワールの挿絵 ジャーナル ル・シャ・ノワール 新聞「黒猫」その2

                キャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の主題歌!?その1

                シャノワールのバラード「La ballade du Chat noir」 キャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の主題歌!?その2


                5種類の「シャ・ノワール」 「ル・シャ・ノワール」その

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                  5種類の「シャ・ノワール」 「ル・シャ・ノワール」その

                   

                  前回の記事は 看板のネコ「ル・シャ・ノワール」そのをご覧ください。

                  さて前回の記事では、シャ・ノワールには5種類あると書きました。ではどのような違いがあるか写真で紹介していきます。

                   


                  実はこのようにいろいろなパターンがあります。みなさんはどの絵が一番好きですか??
                  特にパターンA1とA2の違いは分かりにくいと思いますので説明したいと思います。

                  まずこれらの作品はすべて1896年のオリジナルの作品で、用途が違います。

                  パターンA1は赤枠のRodlphe Salis の右上がDEになっています。
                   近日上映 ロルフサリシャノワールの巡業  

                  パターンA2はA1のDEがAVECになっています。
                   近日上映 ロドルフサリシャノワールの巡業

                  パターンA3はProchainementの文字とTourneeが抜けほかの内容になっています。
                   1896年 キャバレー シャ・ノワール再開

                  パターンB1はProchainementの文字が大きくなり、Chat Noirの字体も変わり、内容が増えます。
                   近日上映 かの有名なシャノワール一座

                  パターンB2はB1のProchainementの文字がCe Soirに代わり、AvecがDeになります。
                   今夜の演目 かの有名なシャ・ノワール一座


                  A3を見て気づいた人もいるかもしれませんが、実は、このポスターたちはキャバレー「シャ・ノワール」の広告なのです。

                  でもキャバレーなのに巡業?シャノワール一座? ちょっと謎に思いますよね。

                  それについては次回キャバレー<黒猫 シャ・ノワール>  「ル・シャ・ノワール」そのにて説明します。

                   


                  ブログ連載「ル・シャ・ノワール」(黒猫) 目次

                   

                  看板のネコ「ル・シャ・ノワール」その

                  5種類の「シャ・ノワール」 「ル・シャ・ノワール」その

                  キャバレー<黒猫 シャ・ノワール>  「ル・シャ・ノワール」その

                  ジャーナル ル・シャ・ノワール 新聞「黒猫」その1

                  シャノワールの挿絵 ジャーナル ル・シャ・ノワール 新聞「黒猫」その2

                  キャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の主題歌!?その1

                  シャノワールのバラード「La ballade du Chat noir」 キャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の主題歌!?その2


                  看板のネコ「ル・シャ・ノワール」その

                  0

                    看板のネコ「ル・シャ・ノワール」その

                     

                    ル・シャ・ノワール

                    この作品は、テオフィル=アレクサンドル・スタンランという画家の作品です。

                    スタンラン(1859〜1923)はスイス生まれの画家ですが、主な活動はパリで行っておりました。日本ではあまりなじみのない画家ではありますが、フランスでは大変に有名な画家で、とくにこの作品「ル・シャ・ノワール」はパリでは知らない人がいないぐらい人気があります。皆様もパリに行かれたことがある方なら必ずこの作品をご覧になっています。

                     



                    それがこのネコの絵です。みたことはありませんか?

                    そうこの作品は

                     

                     




                    パリのお土産屋として大人気なのです。
                    ルーブル美術館のミュージアム・ショップやモンマルトルやノートルダム、ポンピドゥーセンターの前など、さらにはプランタン、ギャラリーラファイエットでもこの絵のコピーや、グッズが売っていますので、パリに行くことがあったら、ぜひ見てください。リボリでは本物の作品しか扱っていませんが、おんなじ図柄の絵のコピーはパリの街中にたくさんあります。

                    あれ?でもこのネコ見たことあるけで、なんか図柄が違う気がする?勘違い?
                    この絵好きだし、見たこともあるけどの絵違うんじゃない?

                    と思った人は、正解です。とても絵を見る目があります。

                    実はこの絵は5パターン存在します。

                    なにがどう違うか、などディープな話は・・・・・その△紡海ます。

                     


                    ブログ連載「ル・シャ・ノワール」(黒猫) 目次

                     

                    看板のネコ「ル・シャ・ノワール」その

                    5種類の「シャ・ノワール」 「ル・シャ・ノワール」その

                    キャバレー<黒猫 シャ・ノワール>  「ル・シャ・ノワール」その

                    ジャーナル ル・シャ・ノワール 新聞「黒猫」その1

                    シャノワールの挿絵 ジャーナル ル・シャ・ノワール 新聞「黒猫」その2

                    キャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の主題歌!?その1

                    シャノワールのバラード「La ballade du Chat noir」 キャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の主題歌!?その2



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