色違いの「JOBジョブ」 アルフォンス・ミュシャ

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    ミュシャの代表作でもあり、アールヌーボ全体の作品の中でも極めて有名な作品「JOB」

     

     

    この作品はフランスの巻きたばこのメーカー「JOB ジョブ」の広告で、

     

    背景に描かれているこのマークは

     

     

    JOBのマークで、JOBと書いてあります。

     

    ミュシャの展覧会などでもおなじみの作品ですが、実はこの作品に色違いがあることをご存知ですか?

     

    レゾネ(研究書や辞典みたいなものです)には、背景の色がPourpreとLavandeの2種類あることが描かれています。

     

    上記の画像の背景は、Lavandeすなわちラベンダー色になります。

     

    もう一方のPourpreとはフランス語で赤紫や緋色を指し、英語のパープル 紫とは違います。

     

    フランス語で紫はVioletビオレと言い、英語のバイオレットとなります。 

     

    それでは色違いの作品です。

     

     

    背景の色と髪の感じが違うのがわかりますか?

     

    拡大すると

     

     

    2つを並べると

     

     

    だいぶ色が違うのが分かります。

     

     

    どちらの「JOBジョブ」がお好きですか??

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    「ノエル」 イリュストラシオン誌1896年 アルフォンス・ミュシャ

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      イリュストラシオン誌とは1843年から1944年まで、フランスで発行されていたフランスで一番最初の週間挿絵新聞

       

      今回は1896年のクリスマスに発行された特別号を紹介いたします。

       

       

      表紙は描いているのは、アルフォンス・ミュシャ

       

      内容はカラーのイラストやクリスマスのお話など、ほぼ全ページにイラストが描かれております。

       

      中のカラーの挿絵でもミュシャは2点描いており、

      左がミュシャのイラスト

      拡大

       

      右がミュシャのイラスト

      拡大

       

      となっており、クリスマスにふさわしい大変豪華な雑誌です。

       

      この雑誌は雑誌の状態で残っている物は少なく、表紙だけや中の挿絵だけの状態で出てくることの方が多いです。

       

       


      おすすめの飾り方〜イーゼル編〜

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        好きな作品は見るのも飾るのもとても楽しいものです。

         

        同じ作品でも壁に掛けたり、額を変えたり、イーゼルに掛けたりなど

         

        掛け方を変えるだけで、作品の見え方は全然違います。

         

        今回はその中で,おもしろいイーゼルを見つけたのでご紹介いたします。

         

         

        アップにしてみます。

         

         

        写真だと分かりにくいですが、イーゼルの素材が革に見えませんか?

         

         

        額をはずすと、革がベルトみたいに結ばれています。

         

        高さは3段階に調節が出来き

         

        上段

         

         

        中段

         

         

        下段

         

         

        と様々な大きさの絵が飾れます。

         

        また、クリスマスの時期などは

         

         

        リースなどを飾っても素敵になります。

         


        シャノワールのバラード「La ballade du Chat noir」 キャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の主題歌!?その2

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          今回は、キャバレー「シャノワール」の主題歌(テーマソング)

           

          シャノワールのバラード「La ballade du chat noir 」

           

          本によっては、「Autour du Chat Noir」 シャノワールの周りで

           

          と書かれているものもあり、

           

          下の画像は、当時販売された楽譜ですが、「LE CHAT NOIR BALLADE」 

          と書かれています。

           

           

           イラストを描いているのは、スタンランで、右上の楽譜に書かれている、歌詞を紹介します。

           

          La lune était sereine , Quand, sur le boulevard,

           

          Je vis poindre Sosthène  Qui me dit : cher Oscar!

           

          D'où viens-tu?  vieille branche, moi , je lui répondis:

           

          C'est aujourd'hui dimanche, Et c'est demain lundi

           

          Je cherche fortune , Au tour du Chat Noir,

           

          Au clair de la lune, A Montmartre!

           

          Je cherche fortune, Autour du Chat Noir,

           

          Au clair de la lune, A montmartre, le soir.

           

          が、4番まである歌詞の1番になります。

           

          意味は

           

          月は綺麗だった、大通りに

           

          ソスティーヌが現れ、私に言った。「親愛なるオスカー、

           

          やあ、どこから来たんだ?」 私は彼に答えた

           

          「今日は日曜日、明日は月曜。」

           

          私は、モンマルトルの夜、月光を浴び

           

          シャノワールの周りで、なにか新しいことを探しているんだ。

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           


          キャバレー「ル・シャノワール(黒猫)」の主題歌!?その1

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            スタンランの描いた絵でも有名なパリで最初のキャバレー「ル・シャノワール」

             

             

            実はこのシャノワールに、主題歌(テーマソング)があるのをご存知でしょうか?

             

            曲名は「シャノワールのバラード」

             

            シャノワールがオープンした2年後の1884年に発表されました。

             

             

            作詞・作曲はモンマルトルの人気歌手アリスティッド・ブリュアン。

             

            この曲もCDが残っています。

             

            次の記事で歌詞などを書いていきます。


            ロートレックの偽名・変名・アナグラム?

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              7月21日より展示する企画小展示「モンマルトルの偉大な歌手アリスティッド・ブリュアン展」にて、2つのおもしろい作品を展示いたします。

               

              それは、この2点

               

               

               描いているのはTreclo トレクロー 絵の上にpar Trecloと書かれています。

               

              次はこの作品、

               

              同じ機関紙「ル・ミルリトン」ですが、

               

              こちらの作品を描いているのはTreclau

              左がサインで右はDessin de Treclauと書いてあります。

               

               

              実はこのTreclauもトレクロ―と読みます。

               

              TrecloとTreclau

               

              読み方は2人とも同じトレクロ―で、スペルもLのあとがOかAUの違いだけ。

               

              しかも上の作品が1887年1月で、下は1887年の8月に描かれた作品で絵の作風も似ていませんか??

               

              感のいい方ならわかると思いますが、2人は同じ画家です。

               

              しかも正体は有名な画家です。

               

              Treclau とはアナグラムでつづりを並び変えると他の画家になります。

               

              Treclauをcで2つに分けるとtrecとlau になり、順序を逆さにすると

               

              lau とtrecとなり、つなげるとLautrec ロートレックとなります。

               

              ただ、なぜ偽名にしたのか、OとAUを変えたのか?

              ただ間違えたのか、それともわざとなのか。

              上の作品には作者のサインが入っていない、もしくは消されている?? など

               

              まだ色々ありますが、長くなりますし、おもしろいところですのでいずれ書こうと思います。

               

               

               

               

               

               


              イラストポスターの創始者 ジュール・シェレ Jules Chéret

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                今回紹介します画家は、イラストポスターの創始者ジュール・シェレ。

                 

                日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、19世紀末のパリ、いわゆる「ベル・エポック」の時代を語る上で大変重要な画家で、海外特にフランス、アメリカでは今も人気が高いです。

                 

                 シェレの写真

                 

                ジュール・シェレは1836年5月31日にパリの印刷工の息子として生まれます。最初は石版画工として働いていたが、仕事の合間合間にルーブル美術館を訪れ、独特の感性を磨いていきます。

                 

                シェレのポスター作家としての一番最初の成功は、1858年の「地獄のオルフェ」のポスターです。

                 

                 地獄のオルフェのポスター

                 

                さらに、69年の多色刷りのポスター「ヴァレンチノ」の成功によりシェレは一躍有名になり、

                 

                 ヴァレンチノのポスター

                 

                フランスのみならず、ヨーロッパやアメリカにも石版画のポスターが流行していきます。

                 

                またシェレを語る上で欠かせないのが、シェレット Chérette と呼ばれる(一目でシェレが描いたとわかる)シェレの描く女性です。

                この女性は、当時のパリの人々が思い描く「女らしい女性」 鼻がちょっと上向きで、小柄で金髪や赤毛など魅力的な女性を見事に表現し、ミュシャの描く女性像などにも多大な影響を与えました。

                 

                 代表的なシェレットの絵

                 

                シェレ独特の画風は、ルーブル美術館によって作られました。他の絵画の学校には行かず独学で学び前衛派や印象派とも違う独自の画風を形成しました。

                 

                シェレの特徴は、基本的に赤・黄・青色の3原色で描く、人物が絵の中心に浮かんでいる、などが上げられます。

                 

                シェレは晩年ニースに住み、存命中の1928年にジュール・シェレ美術館がニースに開館します。(現在のニース市美術館)

                 

                1932年に他界し、遺体はパリのサン・ヴァンサン墓地に埋葬 享年97歳でした。

                 

                 

                 


                ポール・ベルトンの描くサラ・ベルナール

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                  今回紹介する作品はポールベルトンのサラベルナール

                   

                   

                  ポールベルトンは、前にポスター紹介したウジェーヌ・グラッセのお弟子さんで、同じく19世紀末のパリで活躍しました。

                   

                  ウジャーヌ・グラッセの記事はこちら

                  サラベルナールに嫌われたポスター??

                  ウジャーヌ・グラッセ サロンデサン

                   

                  Paul Berthon

                  ポールベルトンは1872年にフランスのローヌ地方で生まれ、パリに出てウジェーヌ・グラッセに師事しますが1909年にわずか37歳で亡くなります。

                   

                  グラッセともミュシャとも違う繊細なそれでいてアールヌーボの画家らしく花や植物を女性に絡めて描くのを得意としていました。

                  またベルトンは色をあまり多用しないのも一つの特徴です。


                  サラ・ベルナールに嫌われたポスター??

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                    今回紹介しますのは、フランスの大女優サラ・ベルナールが演じたジャンヌ・ダルクのポスター。
                     



                    サラ・ベルナールのポスターといえばミュシャのポスターが有名ですが、このポスターはミュシャがサラを描く少し前1890年

                    アールヌーボの先駆者ウジェーヌ・グラッセの作品です。

                    実はこのポスター、サラベルナールは気に入らなかったのか描き直させています。

                    修正後はこちら
                     



                    髪の毛と顔つきそして、足元の部分が直っているのが分かります。(描き直させたのは1893年か?)

                    しかし、これ以降1894年からサラのポスターはミュシャが描いていくことになります。

                    ミュシャのシスモンダ



                    このポスター、なんとなくグラッセのジャンヌ・ダルクに構図がにていませんか?

                    前回のサロンデサンの記事でも書きましたが、ミュシャはグラッセの影響を受けています。

                    グラッセのポスター、サラ・ベルナールは好まなかったのかも知れませんが、

                    ミュシャは気にいっていたのかもしれませんね。


                     


                    ミュシャのアンティークポストカード 「ココリコ」

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                      今日紹介しますのはミュシャのポストカード。

                      作品は「ココリコ」


                      1899年にパリのシュンプノア社から発売されたミュシャのポストカード。

                      このポストカードは1901年に実際に使われたもので

                      Je pense que le seigneur Mucha sera le bien venu avec la 39eme(?)carte

                      P.Mascard

                      と書いてあると思われ、

                      訳すと

                      偉大なるミュシャが39番目?のカードとともに喜んで迎えられると思う。

                      の意味か。

                      作品名のココリコとはCocoricoと書き、フランス語で鶏の鳴き声「コケコッコー」のこと。




                       



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