連載第10回:レスタンプ・モデルヌ

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    連載第10回:レスタンプ・モデルヌ

     

    このブログ連載はアルフォンス・ミュシャやトゥールーズ・ロートレックを含むアール・ヌーヴォーの有名な作品をポスターや版画を中心に絵と解説で紹介やアール・ヌーヴォーの大まかな歴史やポスター製法の用語(例えばリトグラフとは)などを更新いたします。アール・ヌーヴォーのポスター傑作集連載の第10回です。

     

     

    アルフォンス・ミュシャの手掛けた「レスタンプ・モデルヌ」のカバー

     

    版画に対する一般市民の人気、そして版画に芸術的価値を認めた愛好家にこたえるべく、シュンプノワ社は1897年から99年の2年間にわたり、ひと月に4名の画家の新作版画を一つのカバーに収め、作品の一つ一つに解説などをつけた「レスタンプ・モデルヌ」(現代版画)を販売します。

     

    カバーはアルフォンス・ミュシャが手掛け、ジョルジュ・ド・フール、ウジェーヌ・グラッセ、レアンドル、アンリ・ムニエ、エドモンド・アマン・ジャン、オーギュスト・ローデル、テオフィル・スタンラン、H・G・イベルス、アドルフ・ウィレット、ラファエル・コラン、フェリックス・ブラックモン、など当時を代表する画家の作品が発表されました。

     

    その他にも、ロートレックが通ったコルモンの画塾、フェルナン・コルモンの作品やフランスの画家だけでなくエドワード・バーンジューンズの作品、そしてもちろんアルフォンス・ミュシャもカバーだけではなく2枚作品を発表しています。

     

    では、レスタンプ・モデルヌがどのようになっていたかを1898年の6月に発売された14号を例にとって説明しますと

     

    カバーを開くとこのようになっており、中には

     

    ジュール・ギュスターブ・ベッソン作「ペイ・ノワール」

     

    アドルフ・ジラルドン作「リュテス」

     

     

    アンリ・ル・シダネル作「ロンド」

     

    テオフィル・スタンラン作「バル・ド・バリエール」(ダンスホール)

     

    の4名の新作版画が収録されました。

     

    そして年間購読の特典として年2回1897年は6号と12号、1898年18号、24号に新作版画が付きました。

     

    6号についた年間購読特典 アルフォンス・ミュシャ 「誘惑」(サランボ―)

     

    シャンプノア社はその後版画集を、さらに小さく手軽にするため絵はがきとして販売します。絵はがきは実際に使用するものとコレクションする芸術的なものと両方、もしくは両側面をもったものが誕生します。ミュシャが手掛けたレスタンプ・モデルヌのカバーの絵は特に人気が高く、彩色し絵はがきとしても製作されました。

     

     

     

     

     

     

     

     


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