1月・2月のアート・セミナーの様子「ル・シャ・ノワール」

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    1月・2月のアート・セミナーの様子「ル・シャ・ノワール」

     

    1月27日と2月10日に開催いたしました「実際に作品を観て学ぶアート・セミナー」、今回はパリのキャバレー「ル・シャ・ノワール(黒猫)」について

     

     

    実際にリボリアンティークスのギャラリーにて作品をご覧いただきながらのセミナーのため定員5名までの少人数制となっております。最少催行は1名からなので機会がございましたらぜひご参加ください。

     

    セミナーに参加された方には復習として、またお時間の都合で来られなかった方や興味のある方のために、当日セミナーで行った内容を簡単にまとめてあります。セミナーに参加された方で、このまとめをみてまた質問等ありましたらお気軽にお聞きください。

     

    セミナー

    パリのキャバレー「ル・シャ・ノワール」Le Chat Noir

    時間:1時間30分

     

     

    セミナーで配布した資料

     

    シャ・ノワールのおおまかな年表     1枚

    シャ・ノワールにまつわる有名人     1枚

    シャ・ノワールの功績(新聞や絵画など) 1枚

    シャ・ノワールのバラード        1枚

     

    内容

     

    今回は講義と作品鑑賞を合わせた形式で

     

    シャノワールの歴史や由来

    どのような人物が関わっていたのか

    シャノワールが与えた影響

    実際にアリスティッド・ブリュアンの歌を聴き、その歌詞の解説

     

    を解説いたしました。

     

    シャ・ノワールは1881年の年末、もしくは1882年の始め(開店の日付はわかっていません)、ルドルフ・サリがパリのモンマルトルに開いたキャバレー。キャバレーとはいっても、女性の接客やダンスがあるわけではなく、芸術家や文化人のたまり場を目指しました。この目論見があたりシャノワールは大いに人気になりますが、いろいろあり店舗を1886年に移転。新しい移転先は3階建てで影絵の劇場を併設。この影絵が大当たりし、シャ・ノワールは一躍有名になります。しかし、有名になり商業主義的な半面が出てくると、それに嫌気の指した芸術家や文化人はシャ・ノワールから遠ざかります。サリは1892年頃よりこの影絵を目玉とした地方巡業を行います。地方巡業を行う際はモンマルトルの店は閉めたため客足が遠のき、さらには1889年のムーラン・ルージュのオープンなどもあり次第に衰退していきます。1897年にルドルフ・サリが亡くなるとお店も閉店。翌年1898年にはシャ・ノワールの遺品は競売にかけられ散り散りになってしまいました。

     

    シャ・ノワールの由来ですがこれには諸説あります。シャが猫、ノワールは黒で黒猫を意味するこの名前はルドルフ・サリがオープン前に物件を下見に来たところ黒猫がいたという説、エドガー・アラン・ポ―の小説「黒猫」からとったという説、もしくは当時忌み嫌われていた黒猫を社会への風刺として名付けたと言われています。

     

    シャ・ノワールに関係する重要人物は、創業者のルドルフ・サリを初め、歌手はアリスティッド・ブリュアンにピアニストのエリック・サティ、画家では初期のシャノワールを支えたアドルフ・ウィレット、移転後からはテオフィル・スタンランにフランスの浮世絵師ともいわれるアンリ・リヴィエール。リヴィエールは影絵を制作した人物で日本の影響を強く受けています。

     

     

    セミナーで実際にご覧いただいた影絵劇の本。影絵とはスクリーンに人形や背景を写し、音楽や歌、語りにあわせて人形を動かしました。そのため本の左には楽譜が描かれています。

     

    シャ・ノワールには、トゥールーズ・ロートレックやエッフェル塔を設計したギュスターブ・エッフェルに作家のエミール・ゾラなど様々な芸術家がお客としても集まりました。特にスタンランはウィレットにシャ・ノワールを紹介され新聞「黒猫」挿絵を描き画家として有名になります。

     

    その新聞、もしくはシャ・ノワールの機関紙「黒猫」は毎週土曜日に発行していました。

     

     

    セミナーにて実際にご覧いただいた新聞「黒猫」、見開き4ページで中にはエッセイと挿絵が掲載されています。この反社会的であり風刺的な新聞は大人気となりシャ・ノワールを文化的なキャバレーとしてますます有名にしていきました。

     

    1884年にアリスティッド・ブリュアンにより発表された「シャ・ノワールのバラード」はシャ・ノワールのテーマソングとして店内で歌われていたそうです。この歌は実際にアリスティッド・ブリュアンが歌った歌声が残っています。興味のある方はぜひお聞きください。実際にセミナーでは曲をお聞きいただきそのあとで、和訳の解説をいたしました。

     

    大体以上で90分ぐらいの内容になります。次回のセミナー「美しきアルフォンス・ミュシャの挿絵や絵はがき」を3月と4月に開催いたしますので興味がございましたらホームページをご確認ください。

     

     

     

     


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