「アヤラ・シャンパンの扇子」〜ルイ・イカールの絵より

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    「アヤラ・シャンパンの扇子」〜ルイ・イカールの絵より

     

    ルイ・イカールはアール・デコを代表する画家で、ロートレックのやミュシャたちが活躍したアール・ヌーヴォーの時代より少しあとの時代になります。

     

    作品の技法もロートレックやミュシャなどが多用したリトグラフと呼ばれる石版画ではなく、エッチングと呼ばれる技法で作品を制作されています。

     

    イカールの描く繊細で優雅、それでいてどことなく妖艶な女性はフランスのみならず特にアメリカで人気になりました。もちろん日本でも人気は高く皆様も一度はイカールの作品を目にしたことがあるのではないでしょうか。

     

    今回紹介する作品は、イカールが描いたアヤラと呼ばれる現在もあるシャンパンのメーカーの広告です。

     

     

     

     

     

     

    女性が左手にはアヤラと書かれた扇子、子供のサテュロスが持つケース、ビンにもアヤラと書かれています。

     

    この絵に描かれている扇子、よく見ていただくと黒地に穴があいており仮面としても使えるように見えます。

     

    サテュロスの下に書かれている文字はイカールのサインです。

     

    この作品は1926年に制作された広告ですが、今回実はある面白いものを入手いたしました。

     

    それは、この絵の中の話でまさか実際に存在するとは思っていなかったものです。

     

    それがこちら

     

     

     

    絵の中に描かれているアヤラの扇子の実物になります。絵の方が図柄が簡略化されていますが、製作されてのは同時期で、販売ではなく配りものとして使用されていました。ちゃんと仮面としても使用できるよう穴もあります。

     

    さらにこの扇子、実は

     

     

    リバーシブルになっています。

     

    このデザインを描いたのがイカールなのかまでは分かりませんが、イカールが作品に描いていることからも可能性は十分にあると思います。

     

    絵に描かれているアイテム(広告する商品ではなく)が実際に存在することはとても少なく、もし存在しても現存することもかなり少ない大変珍しい作品です。

     

    現在、リボリアンティークスのギャラリー2階にてイカールの絵と共に特別に展示いたしておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。


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