ジャンヌ・ダルク 1896年  ジョルジュ・ド・フール

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    ジャンヌ・ダルク 1896年  ジョルジュ・ド・フール

     

     

    A  Jeanne d'Arc

    Georges de Feure

    1896

     

    1896年にジョルジュ・ド・フールにより描かれた「ジャンヌ・ダルク」のポスター。一見すると劇場のポスターのようだが実は洋服店の広告。

     

     

    正面を向いているジャンヌ・ダルクの左右に、Draperies(ドレープのついたゆったりした服)Nouveautes(新素材や新製品)

    足元に書かれているAstre et Soux Carcassonne はカルカッソンヌのお店の名前になります。

     

    聖女には見えない妖艶な表情を浮かべ正面を見据えているこのポスターはジョルジュ・ド・フールの描くファム・ファタールを代表する作品です。ファム・ファタールとは運命の女や悪女など、男を惑わし破滅させる女性のことでこのアール・ヌーヴォーの時代には盛んに題材として好まれ描かれました。ピアズリ―のサロメなどもこの時代の代表的なファム・ファタールです。

     

    作者のジョルジュ・ド・フールは、本名ジョルジュ・ジョセフ・ヴァン・スリュイテールといい、1868年にパリの16区に生まれました。オランダ人の父親とベルギー人の母親を持ち、幼いころはオランダやベルギーを転々とし暮らしていましたが1889年の21歳の時に生まれ故郷のパリに戻りモンマルトルに住み始めます。このころからド・フールはキャバレーシャノワールなどにも通い、作品をルドルフ・サリの弟が経営するラン・ルージュ(赤いロバ)の壁に展示しました。このご新聞の挿絵や広告ポスターを手掛け

    1899年ごろからは装飾芸術も積極的に手掛けるようになり1900年のパリ万国博覧会ではアール・ヌーヴォー・ビングの装飾を手掛けます。ポスターや装飾芸術など様々な分野に才能を発揮しさらには驚くことに飛行機会社も設立し自ら飛行機のデザインも行いました。

    晩年は装飾芸術や舞台衣装のデザインなどを手掛け1943年に占領下のパリで他界しました。


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