ヴァンジャンヌの殺菌牛乳「Lait pur Stérilisé de la Vingeanne」 テェオフィル・スタンランの解説

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    Lait de la Vingeanne  ヴァンジャンヌの牛乳

     

     

    139×100cm 1894年

     

    ネコがうらやましそうに見ている少女の飲み物「ヴァンジャンヌの牛乳」、この作品はスタンラン(1859〜1923)の「黒猫一座の巡業」(Tournée du Chat Noir)と並ぶ代表作で1894年に製作された。

     

    スタンランは前年に「モテュとドリア」のポスターを作成後、挿絵画家からポスターアーティストとしても活動を始め、最初のポスターである「トゥルヴィル」や表紙や挿絵などを描いていた「リール誌」での作風とは打って変わったこの明るいポスターを制作し「猫の画家」としても人気が不動のものとなります。このポスターの印刷所はシャルル・ヴェルノー社で、同じシャノワールの仲間であるアンリ・リヴィエール(1864〜1951)の紹介によるものと言われています。

     

    スタンランは、アリスティッド・ブリュアンの機関紙「ル・ミルリトン」で、「ジャン・カイユー」の偽名でも作品を描いています。この時期から、クレヨンによるリトグラフのデッサンを得意とし、スタンランとしての作品の成熟度と柔軟性を増していきます。ジャン・カイユ―(Jean Caillou)のカイユ―(Caillou)はフランス語で「小石」を意味し、スタンラン(Steinlen)のスタン(Stein)がドイツ語で「小石」を意味することから、カイユ―と名乗りました。同じくトゥールーズ・ロートレック(Lautrec)も「ル・ミルリトン」で偽名トレクロ―(Tréclau)を名乗っています。

     

    作品中央に描かれている金髪の少女は、スタンランの娘コレットです。コレットはスタンランの他の作品、「コンパニー・フランセーズ・デ・ショコラ・エ・デ・テ」「ラ・リュ」「デ・シャ」にも描かれ、さらに「コミオのバイク」ではスタンランの想像による大人になったコレットが描かれています。

     

    作品名である「レ・プー・ステリリゼ・ドゥ・ラ・ヴァンジャンヌ」(Lait pur Stérilisé de la Vingeanne)とは、レ(Lait)は牛乳、ステリリゼ(Stérilisé)が殺菌、ヴァンジャンヌは地名を意味し、邦訳は「ヴァンジャンヌの殺菌牛乳」。

    当時の牛乳は、保存が難しくすぐ腐敗してしまう食品でした。しかし、フランス人ルイ・パスツール(1822〜1895)による低温殺菌法の開発により殺菌された牛乳の販売が可能になります。

     

    この作品は、シンプルな構図にもかかわらず、「パリから350kmという遠く離れたヴァンジャンヌの牛乳は、子供も安心・安全に飲め、猫たちも集って欲しがっるほど味も良い」と商業広告としても完成され、芸術と広告が一体となった、商業ポスターとしてもアール・ヌーヴォーの最高傑作といえる作品です。


    ムーラン・ルージュ開店のポスター

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      ムーラン・ルージュ開店のポスター

       

       

      今回紹介する作品は、エッフェル塔と同じ年1889年にモンマルトルにオープンしたムーラン・ルージュのポスター

       

       


      ミュシャの絵が写っている写真

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        ミュシャの絵が写っている写真

         

        今回紹介するのは、1900年頃にパリで撮影された写真です。

         

         

        この写真はパリにあった服飾職業学校の玄関を写したもので、左壁にミュシャの絵が飾られています。


        ポール・ベルトンの描くサラ・ベルナール

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          ポール・ベルトンの描くサラ・ベルナール

           

          今回紹介する作品はポール・ベルトンのサラ・ベルナール

           

           

          ポール・ベルトンは、前にポスターで紹介しましたウジェーヌ・グラッセの弟子で、同じく19世紀末のパリで活躍しました。

           

          Paul Berthon

          ポールベルトンは1872年にフランスのローヌ地方で生まれ、パリに出てウジェーヌ・グラッセに師事しますが1909年にわずか37歳で亡くなります。

           

          グラッセともミュシャとも違う繊細なそれでいてアールヌーボの画家らしく花や植物を女性に絡めて描くのを得意としていました。

          またベルトンは初期こそ師であるグラッセの作風を模していますが、徐々に色をあまり多用せず象徴主義的な側面が強くなります。


          いろいろなJOB

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            いろいろなJOB

             

            現在アール・ヌ―ヴォ―のポスターや版画の図巻のようなものをホームページ上に製作しようと思い色々と資料を用意していたら、何枚か写真が出てきたのでご紹介。

             

            JOBと言えばミュシャの作品が有名ですが実はこの作品2色の色違いがあることをご存知ですか?

             

             

             

            背景と髪の色がが違うバージョン

             

             

            この作品は人気が高かったので


            アール・ヌーヴォーの作品が展示されている展覧会 2019年版

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              アール・ヌーヴォーの作品が展示されている展覧会 2019年版

              2017年に開催されるアルフォンス・ミュシャやトゥールーズ・ロートレックの展覧会などアール・ヌーヴォーのポスターや版画などの美術品が展示されている展覧会を一覧で紹介しています。

               

               

              サラベルナール展―大阪・堺

              サラ・ベルナールの世界展

              2018年11月23日〜2019年3月3日 堺 アルフォンス・ミュシャ館(大阪府)

               

              日本で初開催される、ベル・エポックを代表する女優「サラ・ベルナール」の回顧展。一人の女性に焦点を当てることにより、絵画やポスター、宝飾など当時のアール・ヌ―ヴォ―の作品を一同に観覧できる貴重な展覧会


              デシャンとアンコエラン

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                デシャンとアンコエラン

                 

                現在、上野の東京国立博物館にて「マルセル・デシャンと日本美術」展が開催されています。デシャンと言えば、前衛的な近代芸術のイメージが強い画家だと思いますが、実は前衛芸術は19世紀末のフランスで早くも始まっていました。そのデシャンにも多大な影響を与えたと言われているのが、アンコエラン派と呼ばれる当時の前衛芸術集団でした。しかし当時はアール・ヌーヴォー全盛の時代でありそれ程人気が出ませんでしたがその後の前衛芸術には多大な影響を与えています。

                 

                例えば、デシャンの有名なモナリザのパロディー「L.H.O.O.Q」(エル・エイチ・オー・オー・キュー)

                 

                 

                この作品は市販のモナリザのポストカードに髭を書いた、教科書の落書きのような作品ですが、実はこのような有名絵画への企みは30年ほど前の1883年のアンコエラン派の展覧会にて発表された「パイプを咥えるモナリザ」に見ることができ、デシャンもこの影響を受けたと言われています。

                 

                 


                ロートレックを知ることができる映画「赤い風車」と「ロートレック〜葡萄酒色の人生〜」

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                  ロートレックを知ることができる映画「赤い風車」と「ロートレック〜葡萄酒色の人生〜」

                   

                  ロートレックをえがいた映画といえば、1952年に公開された「赤い風車」がまず有名です。この作品はアカデミー賞にも7部門ノミネートされ2部門受賞、劇中の「ムーラン・ルージュの歌」も大人気となりました。

                   

                   

                  この写真はDVDのジャケットですが映画のポスターがこちら

                  50年代らしい躍動感のあるすばらしいポスターです。

                   


                  ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界をみてきました。

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                    ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界を観てきてました。

                     

                     

                    6月28日から9月17日まで、東京丸の内にある三菱一号館美術館にて開催される「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 1780年パリに始まるエスプリ」展

                     

                    ショーメとはパリにある宝石商で1780年にマリ=エティエンヌ・ニトが創業しました。その卓越した技術はフランス革命後ナポレオン1世やその妃ジョゼフィーヌに愛され現在まで続いています。


                    ラファエル・キルヒナー Raphael Kirchner 1876-1917

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                      ラファエル・キルヒナー Raphael Kirchner 1876-1917

                       

                       

                      1875年にウィーンで生まれたキルヒナーは、1900年頃よりパリで活躍し後にアメリカに渡り活動します。アメリカに渡ってからのキルヒナーの作品は、時代のアール・ヌーヴォーの終焉もあってかピンナップの要素が強くなりますが、ウィーンとパリで活躍していたことは上記の作品緒ように、ミュシャとは違ったアール・ヌーヴォーの表現をし人気を博しました。

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                      リボリアンティークスが協力させていただいている展覧会の公式図録兼書籍です。代表中村大地が執筆した作品解説も収録されていますので興味のある方はぜひお求めください。

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